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雅楽で使われる日本の伝統楽器。
日本には奈良時代ごろに雅楽とともに伝わってきたと考えられていま す。その姿は翼を立てて休んでいる鳳凰に見立てられ、鳳笙(ほうしょ う)とも呼ばれています。匏(ふくべ)と呼ばれる部分の上に17
本の細い竹管を円形に配置し、竹管に空けられた屏上(びょうじょう) と呼ばれる穴を押さえ、匏の横側に空けられた吹口より息を吸ったり吐 いたりして、17本のうち15本の竹菅の下部に付けられた金
属製の簧(した、リード)を振動させて音を出す、ハーモニカやオルガ ンの仲間です。 押さえる穴の組み合わせを変えることで11種類の合竹(あいた
け)と呼ばれる和音を出すことができる。雅楽では基本の合竹による奏 法が中心ですが、調子、音取、催馬楽、朗詠では一竹(いっちく。単音 で旋律を奏すること)や特殊な合竹も用いられます。
その音色 は天から差し込む光を表すといわれています。 構造上、呼気によって内部が結露しやすく、音そのものが出なくなったりするので、炭火などで常に楽器を暖めながら演奏します。 |
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